- December 14, 2004
- Category: よくある悪徳商法
ワン切り
携帯の普及とともに一世風靡しました。今ではもう見かけませんが、知名度は抜群でしょう。語源は「携帯電話に着信音を1回鳴らし(ワンコール)、着信履歴を残して切ること」です。そのまんま。東。
事の発端は2002年4月にさかのぼります。「自分の携帯電話に残っていた着信記録を見てその電話にかけ直したところ、ツーショットダイヤルやアダルト番組の案内だった」という事実と「ワン切りで通知された番号に発信するだけで、10万円程度の請求があった」というデマが錯綜し、マスコミ等にも取り上げられて、「ワン切り」という言葉が一気にお茶の間に広まりました。
最初に「かけ直すだけで10万円請求される」というデマの部分が広まってしまったため、「かけ直したら払わないといけない」と思った方も多いのではないでしょうか。
ワン切りが横行した当初、その行為自体は違法ではなかったため取り締まることはできませんでした。
一時は「3分間に6500回のペースで不特定多数の携帯電話に発信を繰り返して回線停止になった」輩もいましたが、現在は、「営利目的の事業者が、電話をかけた後に通話を行わずに直ちに切る装置を使い、電話をかける行為」としてワン切り自体が処罰対象となり、通信機能に障害を与える行為への「通信妨害罪」、そして携帯各社からの対応策により、ほぼ絶滅しました。NTTドコモの「ワン切り電話(指定した電話番号)に対して勝手に出てしまう」はナイスでしたね。
振り返りますが、そもそも、かけ直したからといって契約締結=請求書が来る、にはなりません。契約を締結するためには双方の同意が必要です。かけ直すという行為には、そのサービス(おそらくはエッチなサービス)に対する同意が含まれていないため、契約が成立していません。つまり、「かけ直しただけ=契約の意思なし=契約が締結されていない」なので、お金を払う義務は一切無いのです。
結局のところ、10万円程度の請求が来た人がいるかどうかは分からないままですが、数万円の請求をされることはよくあったようです。悪徳業者の中には「かけ直し=契約の意思アリ」と勝手に理解して、一方的に請求を送りつけてくるところもありましたが、かけ直したのが事実であっても「契約の意思は無い」で突っ返せばOKです。
もちろん、ワン切りにかけ直した後で同意する旨のボタンを押して、その後のサービスを色々受けてしまったのならまた別ですが、かけ直しただけで請求が来て困っているそこのあなた、そんな請求は「踏み倒して」ください。もとい、「当方に契約の意思はありません」「法律家に相談してみます」「消費者センターに相談してみます」
とか、難癖つけてあげてください。これで解決します。
こういうワン切りの請求って、比較的少額なのと、ぁゃιぃ事をしてしまったという後ろめたさからついつい払ってしまう人も多かったようで。ワン切りが無くなった今も、こういう心理を突くのは架空請求やワンクリック詐欺に継承されています。
しかし、後ろめたいことなど全くありません。VHSビデオが一般家庭に普及した大きな要因は「アダルトビデオの存在」だったらしいですから。古今東西、人間は皆えっちです。開き直りましょう。
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